金(ゴールド)は安全資産なのか? ― 2016/09/21 10:45
2008年のリーマンショック後に安全資産として金が買われ2011年の8月に1917.9ドルの史上最高値を更新しました。まさに有事の金買いとなりました。
しかし、その後はリーマンショックからの立ち直りによって、金は売られ安値に沈んでいます。しかし、ロシアのクリミア侵攻、ギリシャの経済破綻など、時として金が買われる場面が出ています。
投資家として、資産を守るために金への投資をしておくべきか悩む人も多いようです。なので、今回は金(ゴールド)は安全資産として買うべきなのか?を考えてみます。
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リーマンショック時に金が買われた理由
2008年のリーマンショック後、株やドルの下落にも強く紙切れになる心配がない安全な資産として金が買われ、2011年の8月に1917.9ドルまで上昇しました。これはアメリカや先進諸国がリーマンショックによる金融破たんを防ぐために、量的金融緩和を進めたことが大きな要因です。
アメリカ経済はリーマンショックから立ち直り、当時進めていた金融緩和を終え従来の姿に戻しつつあります。つまり極限まで下げていた金利を経済状況に応じて上げるという政策に変えたのです。
金利が正常な形に戻れば、所有していても何の金利もつかない金に魅力はありません。なので金は売られる流れにあるのです。それならば、金に投資をする意味もないのでは?と考えるのが普通です。
ファィナンシャルプランナーの意見
金は金利や配当がないので、資産運用の中心に据えるのは難いと思いますが、金への分散投資効果は大きいので、10~15%の比率で運用するのがいいと言っています。
それは、金はインフレに強く、物価上昇で通貨の価値が下がると代替通貨としての金の価値が上昇します。また、円安になると円建資産の価値減少をカバーしてくれるからだそうです。
黒田日銀総裁は、異次元の金融緩和をすることによって、デフレから脱却しインフレにしようとしています。そのため為替を円安に導きたいと考えています。なので、アメリカで金を買うのは考え物ですが、今の日本では金を安全資産として買っておく方がいいと思っています。
極めて常識的な考え方ですね。金持ちなら、その考え方でいいのですが、普通の人がお金持ちになろうとするなら、集中投資をするしかありません。金が集中投資の対象になりうるかどうかを考えるべきだと思います。
その答えは、これからどのような時代になると考えるのかによって決まります。
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