利食いで迷った時はこの格言! ― 2016/09/12 10:30
投資をしていていつも悩むのが利益を確定させる時期です。利益が上がっている時には、その利益が増えれば増えるほど、利食いする時期の判断が難しくなります。
なぜかというと、買値から3割も上がれば、かなりの利益が乗っているので有頂天になってしまい、もっと上があるのではないかと欲が出てくるからです。
利食い時期に迷った時に思い出してほしいのが、
「三割高下に向かえ」 という格言です。
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格言の意味するところは、
この格言は、相場が買った値段から3割上がったら利食い売りをすること、また3割下がったら買ってもよいという意味です。
投資をしていると、買い値から3割上がれば、もっと上げるのではないかと欲が出ます。逆に、買おうと思っていた値段から3割も下げてしまうと、まだ下げるんじゃないかと不安になり、怖くてなかなか買うことができなくなってしまいます。
このようなときに、「3割上がったら利食う」、「3割下がったら買う」というように、自分で取引ルールを決めておくと迷うことなく行動することができるようになります。実際のところ、3割が正しいかどうかは試行錯誤を繰り返しながら決めていくしかありません。
売り買いは黄金比で考えること
この格言は実によくできた格言だと思います。以前に紹介した黄金比を思い出してください。黄金比というのは、自然界にたくさん見られる比率で、黄金比でできた物や形を我々人間は、とても美しいと感じます。それはとても自然な比率だからなのでしょう。
黄金比の近似値は、 1:1.618 です。
一見すると61.8%と思われがちですが、1-0.618=0.382 も黄金比なのです。
相場の動きを考えるときに、0.382倍、0.5倍、0.618倍というのが、相場の転換点になるケースが多いことが知られています。なので、相場が38.2%近くまで上昇してから下がり始めるということがよくあります。
自然界の動きを見ると、黄金比に従って動いているものがたくさんあります。相場も自然現象と同じように黄金比で動いていると考えてると相場の動きが理解しやすくなるのです。
この格言を考えた人は、黄金比やフィボナッチ数列などという難しいことを知らなかったはずですが、長年の経験から3割という値を見つけたのだと思います。先人の知恵は、とても素晴らしいですね。
これから相場の動きを見るときに、0.382倍、0.5倍、0.618倍というのを意識してみるようにしてください。もちろん、マイルールを作るときにも参考にするといいと思いますよ。
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