当り前のことなのに実行するのが難しい格言とは2016/09/20 11:12


 「上がり始めたら買い、下がり始めたら売る」というのが、投資で利益を上げるための基本的な考え方です。これは当たり前のことで誰もが理解していることだと思います。


このことは、次のような格言にもなっています。

 「下り端を売り、上がり端を買う」という格言です。

至極ごもっともなことで、誰も何も言うことができない真実です。
しかし、この格言を実践することはとても難しいのです。何が問題なのでしょうか?




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 なぜ、この格言を実行することが難しいのでしょうか

 この格言を実行するのはとても難しいのです。なぜなら、山登りを考えてみましょう。日本の山ならたいていここが頂上ですという表示がされています。なので、登っていると頂上に来たことが分かります。


しかし、相場の場合には高値を更新したことは分かっても、そこが天井かどうか知るすべがないのです。高値を更新した後に下げ始めても、下げ始めたことは分かっても天井をつけたかどうかは判断できません。


過去のローソク足チャートを見ていると、高値を更新する時は一度更新した後下げて、そしてまた上げ始めて再び高値を更新するというような動きを繰り返す時が少なくありません。なので、ある程度下げなければ天井を打って下げていると判断するしかないのです。


最初に下がり始めた時に売ってしまったのでは、後から上昇して得られる利益を取ることができません。それでも利益が出ているので良しとすれば何の問題もありませんが、ほとんどの人は後悔します。




 勢いのある相場ほど判断が難しい

 高値を更新し続けるような勢いのある相場では、1週間以上も高値を更新し続けることがあります。「あそこが天井だったんだ!」ということが分かるのは、かなり下げてしまってからです。


しかも相場というのは下げ始めると下げ足が速いですから、あれよあれよという間に大きく下げてしまうことも少なくないのです。この格言のように、下り端を売ることができれば、効率よく利益を取れるのですが、下り端を売るというのはとても難しいと思います。


売ったとたんにまた上げ始めたとか、売らなければと気づいた時には、大きく下げていたというような経験がある方も多いと思います。なので、相場の動きを見ながら予測して売るしありません。


勘と経験が物を言う世界なのですから仕方がありません。普通の投資家は、利益を確定させた後で、幾分かの後悔を感じるはずです。それは人間の性だからしかたがないのです。




 後悔しないために

 そのような後悔をしたくないのであれば、天井から○%下げたら売るとか、取引の指標としているテクニカル分析の数値が××になったら売るというように、取引ルールをあらかじめ決めておくしかないのです。


そして、そのルールにのっとって取引することです。自分が決めたルールに従って取引するだけですから、たとえ後悔したとしても、ルールが拙かったと考えて、ルールを見直しすることを考えるようになります。


そうすればただ後悔するよりも前向きになれるのです。効率よく利益を取るために、いろいろと考えてください。工夫してくださいね。




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