不安の連鎖?2016/11/13 10:25

 アメリカを二分するような分断選挙の末にトランプ氏が大統領に決まりました。しかし、トランプ氏の人種差別、女性蔑視など大統領の資質に欠ける考える人たちの反トランプデモが全米各地で起きています。


特に、不法移民としてアメリカで暮らしている中南米の人達は、本国に送還されるのではないかと不安な日々を送ることになりました。そういう人たちも、反トランプのデモに参加しているようです。



 これから、アメリカはどのようになっていくのでしょうか?




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 不安の連鎖

 反トランプのデモが拡大するというニュースを聞いて、5年くらい前にアメリカ合衆国が財政破たんに陥る危機に瀕した時に、格付け会社のS&P社が誤ってアメリカ国債の格下げを実施してしまい、この格下げによる不安の連鎖により、金融市場がパニックになりました。


市場では、今度はどこの国の格付けが下げられるのかという不安心理で満たされ、ちょっとした流言飛語によって、市場が大きく動くという状況になってしまったのです。


過去の歴史をふり返ってみても、ちょっとした行き違いで大きな戦争になるということが、繰り返し起きています。こうなってくると、不安心理が収まるまでは、オバマ大統領やトランプ氏がいくら名演説をしてもダメでしょう。


この時は、不安の連鎖は金融市場だけでなく、イギリスで職にあぶれた若者たちの暴動が起きたのです。なぜ、彼らが暴動を起こしたのかというと、政府に対する抗議からです。


この時のイギリス政府がやっていることは、正しいことでした。EU諸国は、リーマンショックによる経済の悪化を防ぐために財政出動によって、景気の悪化を食い止めようとしましたが、思惑通りいかず多額の借金を抱えるようになってしまいました。


財政を建て直すためには、辛抱しなければなりません。そのためにイギリスは緊縮財政を始めたのです。ギリシャは、EUやIMFの指示に従って嫌々緊縮財政を受け入れたものの国民が納得しないために、やはり暴動になりました。


イギリスは、国家財政を立て直すためにいち早く緊縮財政に取り組み始めたところが、若者の反感をかって各地で暴動が起きたのです。


この暴動も若者たちの不安の連鎖でした。このまま緊縮財政が続けば、食っていけないという不安心理が高まったからなのです。




 富の再配分

 政治というのは難しいですね。中東で起きたジャスミン革命もイギリスの暴動も根は同じです。暴動を起こしている人たちに共通している思いは、「富の再配分」です。今回、トランプ大統領が誕生したのも「富の再配分」が原因です。


これから、「富の再配分」をめぐる争いが各地で起きてくるのだと思います。中国でも、その兆しが見えますね。


やはり、これから大混乱の時代に入っていくようです。どのような対応をするのか、 考えなければならない時期がやってきたようです。




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