暴落って何?2016/07/01 10:41


 投資をしていると、暴落という言葉をよく聞きます。最近では、リーマンショックの時に暴落が起きました。過去にもアメリカで9.11NY同時テロや1987年に起きたブラック・マンデーなど、株価や商品先物の価格などが大きく下落した時に暴落という言葉を使っています。


何となく大きな値下がりをすることを暴落というのだと思いますが、暴落というのはそもそもどういう状況なのでしょうか?BR>



 1日、1回、あなたの応援クリックが更新の励みになります。
  ↓
 ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村にほんブログ村




 暴落とは?

 暴落と言う表現をよく使いますが、実はとても曖昧です。インターネットを使って「暴落」という言葉の意味を調べてみました。どのサイトを調べても、これはと思うようなものを探すことができませんでした。


中でも、こんなものかという程度の解説は、「暴落とは相場ないし、ある銘柄の株価が一気に大幅に下がることをいいます。株価は、悪材料の噴出などによって大幅に下落することがあります。その材料の中身が衝撃的であればあるほど、株価は大きく値を下げます。」ということです。


感覚的に大きく下げることを暴落と言うのだということは分かりますが、これでは、まったく個人の感覚のレベルでしかないようです。日本の場合、株でも商品の先物取引でも、「値幅制限」と言って、一定水準以上値下がりしないように、値動きに制限が設けられています。


値幅制限一杯まで値下がりした状態のことを「ストップ安」と言います。これでは、ストップ安が暴落だと言う人もいれば、そんなレベルじゃないよという人もいると思います。私も、ストップ安程度の下げかたではなく、それが何日も続くような下げ方が暴落だと考えています。




 過去の暴落の例

 リーマンショック

2007年8月にアメリカの低所得者向け住宅ローンの焦げ付きをきっかけに、世界中で株価が暴落しました。そして、その余波は原油や穀物そして金、銀などの貴金属の価格にまで波及しました。為替(ドル円)は7.5%の下落、金の価格はドル建で5.6%、円建価格は円高が重なり10.2%の下落率となりました。


この暴落をサブプライム・ショックと呼び、その後、サブプライムローンが原因となる金融不安をサブプライム問題と言うようになりました。2007年のサブプライム・ショックをきっかけに、アメリカのドルへの信用が揺らぎ金融不安として、世界中に広がることになりました。


そして、その信用不安は、周期的に株価や商品価格の下落を引き起こしています。2007年は11月に、そして2008年は4回も株価や商品価格の大幅な下落を引き起こしています。結局、この時の暴落はリーマンショックと呼ぶようになりました。



 1987年のブラック・マンデー

ブラック・マンデーの暴落では1日の下落率が22.6%にもなったそうです。




 暴落の定義

 暴落の定義をしてみようと思います。
株の世界では、大きく下げる時には3段下げになることが多いと言われています。昔から伝わっている格言というのは、本当に味があると思います。確かに、3度にわたって下げていくとかなりの下落率になります。


なので、3段下げになるような価格の大きな下落を暴落と呼ぶのがいいのではないのでしょうか。


そういう意味からすると、今回のイギリスのEUからの離脱ショックは、まだ暴落という段階にすら達していないことになるようです。今後、さらに下げるような状況が起きるかどうかに注目しなければなりませんね。まだ暴落の卵かどうか見極めている段階なのかもしれません。




 1日、1回、あなたの応援クリックが更新の励みになります。
  ↓
 ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村にほんブログ村