「文殊でも備えのたたぬ商いは 高下の変が出ればやぶるる」2017/04/21 10:34

 今回も「三猿金泉秘録」に出てくる格言を紹介します。

 それは、「文殊でも備えのたたぬ商いは 高下の変が出ればやぶるる」です。

聞いたことがない人、意味が分からない人が多いかもしれませんね。




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 格言の意味は

 文殊(もんじゅ)というのは、「三人寄れば文殊の智恵」という有名な諺に出てくる文殊です。文殊というよりも文殊菩薩と言うほうが分かりやすいかもしれませんね。文殊菩薩は、智慧を司る菩薩として知られています。


文殊が何かわかりさえすれば、この格言の意味は容易に理解できると思います。知恵第一の文殊菩薩でさえ、準備をせずに投資をすれば、相場の予想外の展開の中では、簡単に損をしてしまうということです。


相場と言うのは、一寸先は闇だと言われているのですから、どんな展開になるのか、まるで予測ができません。なので、どのような事態が起きても対応できるように、準備をしておかなければなりません。




 どのような準備が必要なのか

 それでは、どのような準備をしておけばいいのかと言うと、予想外の動きに対して、まず必要なのは資金です。投資家が負けるのは、ほとんどの場合が資金不足です。


資金は常に余裕を持つ必要があります。どれだけ余裕を持てばいいのかと言えば、余裕があればあるほど勝てる確率が高くなるとしか言いようがありません。


レバレッジのかけ方やロスカットの設定の仕方をきちんと決めて実行していれば、ある程度想定できるはずです。想定できないような取引をしなければ、何も問題ないのですから。



 資金だけ準備すればいいのかと言うと、そうではありません。やはり人間の基本的な能力である精神力と体力をベストな状態にしておくことが大切です。いつ重要な判断をしなければならなくなるのか分かりませんから、いつもベストな状況にしておけと言っても無理ですから、体調と精神状態を乱さないように心がけることが大切です。


そして最後は、やはり相場の動きを正確に把握しておくことです。テクニカル分析でもファンダメンタル分析でも、なんでもいいと思います。自分に合った手法を見ながら、相場の動きを捉えておかなければなりません。それは、取引していない場合にも必要なことです。



 考えられる準備をすべてやったとしても、相場でコンスタントに利益を上げるなんてことはできません。しかし、準備を怠れば、間違いなく利益は上がらなくなります。そういう準備ができるようになれば、投資家としてやっていけるような気がします。




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