資産防衛に走るイタリアの富裕層2016/12/24 10:31

 イタリアの銀行の不良債権問題がクローズアップされています。特に、イタリア政府はイタリア第3位のモンテパスキへの公的支援によって、この問題の他銀行への飛び火を防ごうと躍起になっています。


イタリア政府はモンテパスキへの公的支援を閣議決定しましたが、欧州委員会の承認が得られなければ支援することができません。なので、欧州委員会の対応が注目されています。


 この問題はどのような結果になっても金融システムに悪影響を及ぼすことになりそうです。また、ギリシャのような事になるかもしれません。




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 富裕層は資金を海外に逃避

 イタリアで構造改革の遅れによって、若者の失業を招き深刻な閉塞感をもたらしています。つい最近も憲法改正を問う国民投票で改革案を否決されたレンツィ首相が辞任し、構造改革が進む可能性が低くなってしまいました。


こういう状況になっていることから、イタリアの富裕層は5年以上も前から資金をドイツなど海外に逃避させています。何時ユーロ圏から離脱してもいいように準備を進めているのです。


イタリアの経済状況は他のEU加盟国と比べても、それほど悪くはありません。失業率はEU諸国の平均以下です。しかし、若年層の失業率は27%を超えており飛びぬけて高い数字です。


経済も悪くないのに、なぜイタリア国債が売れにくくなっているのかというと、財政再建が進まないこと、貧富の格差が広がりアメリカ並みになっていることで、このままでは、ギリシャと同じようになってしまうという危機感があるようです。




 EU崩壊に向けた準備

 イタリアの富裕層はイタリアの国債だけでなく、イタリアでの資産を売却し他の国に移転させています。イタリアに限らず、世界の富裕層がヨーロッパ諸国の国債を売って、他の安全な国の債権を購入したがっていると言います。ヨーロッパで買えるのはドイツ国債ぐらいです。


一時期、国債の運用で人気になったグロソブさえもが、イタリア国債を全部処分したと言われています。イタリアの富裕層がユーロ離脱をも視野に入れた動きをしているだけでなく、欧米の投資家は、EU崩壊に向けた準備に入っていると考えた方がいいのかもしれません。


EU崩壊と言うのが現実味を帯びてきましたが、そこまで行くには、まだまだ時間がかかりそうです。ヨーロッパの財政危機が、これからどのように進展していくのかは よく分かりませんが、EUの崩壊を防ごうとする政治の力と市場の力とのぶつかり合いを続けながら、崩壊への道をたどることになりそうです。


ユーロ圏の資産を持っている方は、対応を考えた方がよさそうですね。また、今後の投資の仕方を考え直す必要がありそうです。




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