アナリストの予想を覆す動きには ― 2016/10/22 11:08
相場というのは、経済状況などを反映して動くのが普通です。なので、エコノミストやアナリストの予想通りに動くことがほとんどです。そのためにファンダメンタルズ分析が行われているくらいです。
しかし、相場というのは時としてエコノミストやアナリストの予想を覆す動きをすることがあります。なので、経済状況だけを見て取引してはいけない、相場の動きそのものをよく研究して取引しなさいということを教えている格言があるくらいです。
それは、「財界の見通しより相場の足取り」 という格言です。
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最近の取引の実態は
企業の業績や財務など、株価を動かす基本的な要因を分析するのがファンダメンタルズ分析です。それに対して、株価チャートの動きを分析し、売買のタイミングを判断するのがテクニカル分析です。
最近のコンピューターの普及と大容量、高速化によって、テクニカル分析の精度が格段に向上しました。これによって最近では、株、商品、FXなどの取引にテクニカル分析を使う人が増えました。
10年くらい前までは、投資と言えば、経験者の勘と度胸で取引する相場師のような人がいましたが、今では、そのような人をあまり見かけなくなりました。
当然の流れと言ってしまえばそれまでなのでしょうが、投資そのものがハイテク化しているのですから仕方のないことです。
素人投資家の対応は
最近の投資のハイテク化から考えると、この格言の教えもあまり意味がないような気さえします。ヘッジファンドなどは、コンピューターを使って大量の資金を取引するようになったことで、ちょっとした動きに反応して、価格が大きく動くケースが増え、価格の変動が激しくなっています。
なので、我々のような素人投資家は、このようなハイテク化した取引と対抗できるわけがないのです。竹槍を持って戦車に突っ込むようなものですから、所詮勝負になるわけがありません。
それでは、どのように対抗すればいいのでしょうか?
相場の動きを見ながら、大きな流れに乗るしかないのです。エントリーや仕切りの時には、テクニカル分析を積極的に利用します。そして、テクニカル分析だけに頼らずファンダメンタルズ分析を取り入れる必要があると考えています。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を上手に使って大きなトレンドをつかみ、大きな流れに乗るというスタイルがいいのだと思います。
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