倹約は止めろ!金を使え! ― 2016/08/08 09:31
最近読んだ本を紹介します。
朝倉慶著 『恐慌第2幕 世界は悪性インフレの地獄に堕ちる』
ゴマブックス 2009年刊です。
本の内容を紹介する前に朝倉慶氏というのは、どういう人なのか紹介しようと思ってインターネットで検索してみたのですが、プロフィールを見つけることができませんでした。
今までに朝倉氏の本を何冊か読んでいるのですが、ちょっと謎に包まれた方のようです。
故意にそのようにしているのかもしれませんね。
しかし、船井総研の船井幸雄氏が、“経済予測の超プロ”と認めているようです。 本を読めば本物の経済アナリストだということはすぐに分かります。
それでは、本の内容を簡単に説明します。
リーマンショックが起きる前は世界中が好景気に湧きました。
それはアメリカ人が過剰な消費をしてくれたおかげです。
世界中がバブルに浸ったアメリカ人といっしょになって好景気を満喫した。
しかし、そのつけがリーマンショックとなって不景気になりました。
今度は、世界中がいっしょになって知恵を出し合って
不景気を乗り切ろうじゃないかということになりました。
そのために財政支出を増やして消費しようじゃないかというのが今の流れです。
しかし、よく考えてみると、日本人は過剰な消費をしたわけでもないのに、なぜそのとばっちりをうけなければならないのか?
普通ならば、放蕩息子が莫大な借金をかかえたのであれば、倹約してまじめに働いて借金を返すのが当たり前です。
しかし、世界中が倹約は止めろ!、金を使え!と言っているのです。
どう考えてもおかしいですよね。
ですから、こんなおかしな考え方を続けていると世界経済は間違いなく悪性インフレに入っていくと説明しています。
そんな悪性インフレの時代に金(ゴールド)が暴騰するのは間違いないと断言しています。
しかも、大変動の真っ只中にいることになるのですから、腹を決めて1,2年ゆっくりと同じスタンスで投資することが一番重要だと力説していました。
恐慌第2幕 [ 朝倉慶 ] |
身近な例を使って説明してくれているので、経済のことに詳しくない人にも分かりやすいと思います。
いい本ですので、ぜひ読んでください。
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恐慌第2幕 [ 朝倉慶 ]
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