日本経済の60年サイクルとは2016/04/04 17:05


 歴史をふり返ってみると日本にはきわめて明確な60年サイクルが存在します。
きわめて明確な日本経済の60年サイクルとはどのようなものなのでしょうか。




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 日本経済の60年サイクル

 日本にはきわめて明確な60年サイクルが存在すると言っているのは、投資顧問会社を経営し、現役の投資コンサルタントである本間裕氏です。本間裕氏が2000年に発行した著書「マネーの逆襲」のなかで、日本に明確な60年サイクルが存在することを明らかにしています。


私が説明するよりも、本間氏の著書(マネーの逆襲)から引用させていただきます。その方がはるかに分かりやすいと思います。


 日本にはきわめて明確な60年サイクルが存在する。1930年代と1990年代を比較すると明らかな類似点が見てとれる。ここ数年間の動きだけを簡単に説明するだけで60年サイクルを理解していただけるであろう。


1936年に二・二六事件が起きた。この事件は世の中を急展開させる事件であった。それまで軍事費の膨張を抑えていた蔵相の高橋是清が暗殺されたことにより、軍事費の膨張に歯止めがきかなくなり、その後の支那事変、第二次世界大戦へと突入していったのである。


その60年後の1996年2月に、まさに二・二六事件に匹敵するような事件が起きた。住専問題である。乱脈融資により経営危機に陥った住専を潰してしまうと、金融システムが崩壊してしまう。そこで、やむなく「住専」に対して公的資金を投入せざるえなくなってしまった。この事件以降、政府による公的資金の投入に歯止めがきかなくなってしまったのである。


第一次世界大戦は、当時としては史上最大の世界大戦だった。1914年に勃発し1918年まで続いた。そして、第一次世界大戦から25年後に第二次世界大戦が起きた。また、その間にアメリカの株式バブルと大恐慌が起きた。これらのことに60年サイクルを当てはめると奇妙な一致が見られることがわかる。


まず、第一次世界大戦から約60年後の1973年にオイルショックが起きた。そして、アメリカ大恐慌から60年後に日本のバブルが崩壊した。戦争とオイルショックは全く別のもののように見えるが、富を移転させる点においては同じ経済効果を持っている。両者の違いは、戦争が経済の上昇期に起き、一方、オイルショックは実体経済が天井を付け、下降期に入ったときに起きたという点である。


とすると、第二次世界大戦が始まった1939年からかぞえて60年後は、どんな状況にあったのだろうか。60年前に第一次世界大戦が起き、株式のバブル、そして第二次世界大戦へという流れであった。1970年以降の世界においては、1970年代のオイルショック、日本のバブルである。


今世紀のはじめ、人びとには「経済成長」という意識はなかった。ところが、現在では長いあいだの高度経済成長により、人びとの考えとして経済は成長するのが当たり前であり、成長しないほうがおかしいのだという意識に変わっている。両大戦とは全く正反対の状態なのである。しかも、経済成長が少しでも停滞すると、なんとかして成長させようと無理をすることになる。そして「経済を成長させるためには何でもする」というように、政策じたいの堕落が始まってしまう。


天地自然の理からすると、経済が後退するときには、そのまま後退させておくほうがよいのである。無理をすれば必ず後で咎めがくる。人知で天地自然の理を歪めてしまうのが本当の「堕落」であり、政策の堕落が通貨の堕落につながり、インフレを起こしてしまうという結果が待っているのである。



 現在の状況を考えると、まさに本間氏が言った通りになっているのです。経済を成長させるために量的金融緩和を日本は行っています。日本だけでなく世界中の国が量的金融緩和を行いお金が有り余っている状況なのです。その結果、金利がマイナスになるという前代未聞の状況になっているのです。



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