お金が殖えすぎた!2016/03/22 17:21


 今、世界中で、原油価格が暴騰したり、為替が大きく動いたり、我々の生活に大きな影響を与えるようなことが頻繁に起こっています。なせ、このようなことが起きるのでしょうか。


これらの現象は、すべてお金が世界中で暴れまくっていることが原因で起きています。つまり、世界中でお金が有り余っているのです。


それでは、なぜ世界中でお金が余るような事態になったのでしょうか。




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 金余りの原因は、ニクソンショック!

 銀行にお金を預けておけば、利子がついて自然に増えて行きます。これはお金には増殖機能があるからです。本来であれば、とても良い機能です。


世界は現在、ドルを基軸通貨とする制度をとっています。この制度に移行するまでは金本位制といって、、金(ゴールド)という裏付けがなければ、お金の量を増やすことができませんでした。


ところが、太平洋戦争後の1944年にIMF体制を作った時に、金本位制を止めドルを基軸通貨とする制度に変えたのです。この当時は、アメリカ合衆国が保有している金(ゴールド)と交換できる制度をとっていたので、やはりむやみやたらにお金の量を増やすことができませんでした。


1971年にアメリカがベトナム戦争後の財政赤字のために、ドルと金(ゴールド)との交換を停止してしまいました。いわゆるニクソンショックです。1971年を境に、ドルは何の根拠もない単なる紙切れになってしまったのです。


ドルというお金が成立する前提は、アメリカ合衆国の信用力だけなのです。今の国際通貨制度は、すべて各国家の信用の上に成り立っています。そのため、需要があれば、紙幣を印刷すればいいだけなので、いくらでもお金の量を増やすことができるのです。




 さらに金融緩和によって、お金の増殖が加速した

 悪いことは重なります。資本主義というのは、資本家が労働者を使って「利潤」を追求するというのが目的です。つまり、「お金儲け」が正義なので、お金儲けのために誰もが頑張るのです。その結果、お金がどんどん増えていくことになってしまったのです。


そして、ついには、お金の増殖機能がフルに働き始めます。金本位制のように、お金の量を縛られることがないので、お金を増やすために、いろいろなしくみが考えられました。その代表がデリバティブです。


デリバティブというのは、伝統的な金融取引から相場変動によるリスクを回避するために開発された金融商品です。先物取引もデリバティブです。商品や株の先物取引は、とても簡単ですし、鉱山や農場経営者にとっては必要なデリバティブです。


しかし、リスク分散が逆にリスクの拡散になってしまって大きな問題になったサブプライム・ローンなどのデリバティブ取引は、どう考えても異常です。その結果起きたのがリーマンショックです。リーマンショックによる景気減速を抑えるために、世界中で金融緩和を行い、お金を市場に供給することによって、金余りが加速しているというわけです。困ったものですね。





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