お金は悪魔?2016/03/18 11:38

 お金を持つと性格が変わってしまう人がいます。たいていの人が変わってしまうようです。まさにお金は悪魔です。なぜ、お金を持つと人が変わってしまうのでしょうか。

 お金持ちになるとお金が欲しくなってしまいます。もっともっと増やしたくなるのです。お金持ちなのに、なぜお金をもっと欲しがるようになるのでしょうか。不思議ですよね。



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 お金儲けは錬金術と同じ

 『エンデの遺言-(根源からお金を問うこと)』河邑 厚徳著を読むと、その理由がよく分かります。『お金』に対するエンデの考え方を知ってもらうために、引用してみます。

「お金を作りだし、増やしてゆくのは、錬金術のやり方にきわめて似ています。錬金術は人間の欲望が作り出したものです。錬金術は、鉛から金を作りだそうというものですが、ありふれた鉛を金という価値のあるものに変えてゆくという考え方は、現代にも通じるものでしょう。通貨を印刷し、さらに利子がそれを増やしてゆくわけですから。そのお金が一人歩きし、自然環境やモラルに影響を与えています。お金を考えるとき、モラルの問題を忘れてはなりません。お金には倫理的問題が存在するのです」。

 さらに、「金利ともインフレとも無縁な貨幣」の著者で、建築家でもあるマルグリット・ケネディが、お金について、次のように説明しています。

「利子は未来へ問題を先送りしています。このまま利子が膨れ上がってゆくとしたら、計算上遅かれ早かれ、大体2世代後に、経済的な破滅か、地球環境の崩壊かのいずれかへと突き当たります。それが根本問題です。このシステムから利益を得ているのは、ほんの一握りです。今のアメリカでは、人口の1%が、その他の99%よりも、多くを所有しています。つまり、一方でどんどん貧しくなる国があり、自然環境も奪われ続けています。その一方で、少数の者たちが広大な利益を吸い上げてゆく、それが今の経済システムです。」



 資本主義の終焉

 このブログを読んでいる人は、私も含めてお金の増殖機能の恩恵に預っている幸せな人達です。もし、お金に増殖機能がなかったならば、投資で利益を上げるということはできません。なぜなら、そのような市場が必要ないのですから。

エンデに限らず、『資本主義の終焉』を予測する人が多くなってきました。投資家の本間裕氏は2010年、社会学者の古田隆彦氏は2020年、そして、ハリー・S・デント・ジュニア氏は2015年頃になると予測しています。

私には、それが正しいのか間違っているのかを判断することはできませんが、今の経済や社会のシステムが機能しなくなってきていることを感じます。



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